シンボル(Symbol/XYM)とは?話題の暗号資産を徹底解説!

シンボル(Symbol/XYM)とは?話題の暗号資産を徹底解説!

シンボルとは?

知っている人もいれば、聞いたことない人も多いでしょう。
2021年3月にローンチしたばかりのブロックチェーンなのですが、魅力たっぷりで筆者イチオシのブロックチェーンの一つです!

今回は、シンボル(Symbol/XYM)について暗号資産・ブロックチェーン初心者の方でも分かりやすく解説をしていきたいと思います。

シンボル(Symbol/XYM)は、人気ブロックチェーンのネム(NEM/XEM)のアップデート版として開発され、2021年3月にローンチをしました。
企業や公的機関などエンタープライズのニーズに特化していることもあり、セキュリティや処理能力の面の向上が期待されています。

そんなシンボル(Symbol/XYM)の特徴や関連サービス、将来性などをまとめました。

暗号資産は種類が多く、購入しようにも選ぶだけでも一苦労といった人も多いでしょう。

「暗号資産を購入したいけど、何が良いのか分からない…。」

という人向けに分かりやすく情報をまとめていますので、ぜひ、参考にしてみてください!

シンボル(Symbol/XYM)とは?

Symbol(シンボル)とは、次世代ブロックチェーンとも呼ばれているNEM(ネム)をアップデートするかたちで開発されたハイブリッド型ブロックチェーンです。

NEMの持つ利点『使いやすさ』を残しつつ課題を克服した『Symbol』は、企業や公的機関などエンタープライズのニーズに特化しているという特徴があり、セキュリティや処理能力の面の向上が期待されています。

また、Symbolブロックチェーン上で流通するネイティブトークンを『XYM』と言います。
2021年10月20日時点で、XYMは時価総額2,382億円、時価総額ランキング206位の暗号資産となっています。

シンボル(Symbol)ブロックチェーンの特徴

NEM(ネム)が開発者のサンドボックス(外部に大きな影響を与えずに実験を行える環境)として開発されたのに対し、Symbol(シンボル)は、エンタープライズ(企業や公的機関)のニーズに特化したブロックチェーンとして開発が行われています。

Symbol(シンボル)は、NEM(ネム)以上に高い処理能力を求めるユーザーや新たなユースケースに対応することを目的としており、NEM(ネム)と比較して特に、処理速度、有用性、セキュリティおよび柔軟性が改善されると期待されています。

◆ハイブリッドチェーンでイノベーション促進

Symbolの大きな特徴の一つが、パブリックチェーンおよびプライベートチェーンの両方の機能を提供するハイブリッドチェーンとして設計されていることです。

  • パブリックチェーン:分散型ネットワークとして単一組織に依存することなく、価値交換が行えるエコシステムを構築できる。
  • プライベートチェーン:プライバシー、規制遵守、カスタマイズ機能、および効率性に特化したプライベートなエコシステムを構築できる。

この2つの両方の機能を兼ね備えたブロックチェーンがハイブリットチェーンです。

  • ハイブリッドチェーン:プライベートチェーン内の親密性の高いエコシステムを維持しながら、データの分散ハブとして機能するパブリックチェーンと自由に通信することができます。
    このシステムにより、不要なコストや複雑性が取り除かれ、ブロックチェーン技術を活用する企業のイノベーション促進に役立つと考えられています。

また、Symbolは、パブリックチェーンおよびプライベートチェーン間での互換性があるため、他のブロックチェーンとの相互運用も可能となります。
NEMはもちろん、イーサリアム(ETH)およびビットコイン(BTC)基盤のネットワークとも連携可能です。

◆ネム(NEM)以上のセキュリティに

NEMは、もともとセキュリティが強固な暗号資産です。そのNEMがアップデートによってセキュリティを強化し、さらに安全性が高まったものがSymbolです。

その特徴が『マルチレベルマルチシグ機能』という仕組みを導入したことです。
他のブロックチェーンでも、

マルチシグ機能とは、トランザクション実行の際に複数の秘密鍵での署名を要するシステムを指します。
つまり、マルチシグ機能を必要とするトランザクションにおいて、一つの秘密鍵が漏洩したとしても、他の秘密鍵が安全である限り、資産が動かされる心配はありません。

また、Symbolでは、一般的なマルチシグ機能に加え、複数レイヤーのマルチシグ機能利用可能としています。
これにより複数のマルチシグアドレスに参加可能になり、最大で3階層のマルチシグが設定できるようになりました。

出典:Symbol公式サイト

◆エンタープライズ向け機能が充実

◯プラグイン

Symbolでは、エンタープライズのニーズに柔軟に対応できるように、既成のプラグインを介して、IDやトークンおよび所有権の記録の発行や、ユーザーへの許可設定およびトランザクション規定の設定などを行うことができます。

また、ビジネスに特化したカスタマイズだけでなく、分散型エスクロー(第三者預託)コントラクトの設定や、アトミックスワップ(異なるチェーン間の仮想通貨同士を第三者の介在なしに行うこと)もプラグインを介して可能です。

さらには、プラグインの追加、トークン発行などのエンタープライズ向け機能は、エンタープライズが開発者なしでも利用できるように設計されています。
そのため、Symbolブロックチェーン上での機能を利用するのにプログラミングなどの知識は不要で、ダッシュボードからテンプレートを使用することにより、簡単に設定が可能となっています。

NEMの『使いやすさ』がそのまま維持されているのもSymbolの魅力の一つです。

◯モザイク制限

Symbolには、NEMと同様にトークン発行機能(モザイク機能)が組み込まれています。
そのため、誰でもトークンを発行することができます。
加えて、トークンを発行したいエンタープライズ向けに、発行トークンの制限を細かくカスタマイズできる機能もサポートされています。

例えば、制限機能を利用すれば、KYCプロセス(本人確認プロセス)を完了したアカウントのみトークンを保有できるように設定することもできます。
また、トークン発行時に一度制限を設定すると、その後は自動的にその制限が適用されるため、各トランザクションが規制を遵守しているどうかを確認する必要はありません。

このような特徴から、Symbolは規制遵守を要するセキュリティトークン(証券をトークン化したもの)の発行に適しているプラットフォームとなっています。

シンボル(Symbol)のコンセンサスアルゴリズム概要

◆PoS+(Proof of Stake Plus)

Symbolブロックチェーンでは、コンセンサスアルゴリズムにPoS(Proof-of-Stake)の修正版であるPoS+(Proof of Stake Plus)が採用されています。

PoS+では、NEMで採用されていたPoI(Proof-of-Importance)と同様に、XYMの保有量やエコシステムへの貢献度を表すインポータンス・スコアに基づいて、ハーベストできる確率が変動します。

Symbolにおけるインポータンス・スコアを高める要素は、以下の3つです。

  • ステークス量を増やす(XYMの保有量)
  • 手数料を多く支払う(取引による支払い手数料総額)
  • Symbolをたくさん使う(ノードを運営)

また、暗号資産の保有量に応じて、ブロックの承認がしやすくなる仕組みのPoSをベースに作られたPoS+は、モザイクの量支払われた手数料総額ノードによってハーベストされた手数料の受け取り人であった回数によってスコアを計算し、ハーベストできる確率を決定します。

よって、PoS+は、Polの元々の発想である「いろいろな人が使えば使うほどスコアが高くなる」という目的をそのまま引き継ぎつつ、負荷・ボトルネックという弱点を解消した仕組みとなっています。

◆取引処理能力

Symbolが採用しているPoS+では、NEMの課題であった負荷を解消しており、より高い処理能力を有することを想定し、設計されています。

NEMでは、ブロック生成に約1分かかりますが、Symbolでは、約30秒でブロック生成が可能です。
また、プライベートチェーンでは、テスト環境下において1秒間に3,000以上のトランザクションを処理しています。

※あくまでもテスト環境下での数字であり、本番環境でのTPS(1秒間に処理されるトランザクション数)は、これとは異なる可能性があります。

◆ノード運営

Symbolはハイブリットチェーンですので、誰でもノードを稼働し、ブロック生成およびオンチェーンデータの検証に関与することができます。

そして、ノード運営者の貢献により、Symbolプロトコルの健全性および分散性が維持されていることもあり、プロトコルからノード運営者への報酬が4種類あります。

  1. XYMステーク量に応じたトランザクション手数料報酬
  2. インフレ報酬
  3. 100万XYM以上を保有し続けているノード運営者に対するボーナス報酬
  4. 委任ハーベスターが受け取ったブロック報酬うちの25%

※トランザクション手数料報酬とインフレ報酬を合わせたものがブロック報酬

SymbolではNEMと同様、委任ハーベスティングができます。
委任ハーベスティングでは、希望するXYM保有者(委任ハーベスター)は、自身のXYMを他のノードに委任することで、ノード運営を行わずにブロック報酬を受け取ることができます。

ステークを他ノードに委任した場合でも、XYMの所有権は保持できます。
ただし、全ブロック報酬のうち、25%:75%でノード運営者と委任ハーベスターに振り分けられます。

smartphone pen calendar and eyeglasses on flat surface

シンボル(Symbol)の通貨『XYM』の概要

XYM(ジム)とは、Symbolのネイティブ通貨です。
2021年10月20日時点で、XYMは時価総額2,382億円、時価総額ランキング206位の暗号資産となっています。

XYMの最大供給量は、約90億(8,999,999,999XYM)に設定されています。
そのうち約73億XYMは、スナップショット時に保有していたXEMの量に応じて、ローンチ時にユーザーに割り当てられました。
現在は、残りの17億をインフレ報酬として100年かけて発行しています。

Symbolでは、新規XYMを発行することにより通貨価値が下がらないように、ハーベスティングの報酬、つまり新規XYM発行数が、時間とともに減少する設計になっています。
この新規XYM発行数減少率(インフレ率)は、ビットコインのインフレ率と連動しています。

しかし、ビットコインが4年に一度半減期を迎えてマイニング報酬が半減するのとは異なり、Symbolでは4年かけて徐々に発行数が減少していくように設計されています。

シンボル(Symbol)の実用例

Symbolは、2021年3月に誕生したばかりですが、すでに企業やプラットフォームで利用が進められています。

例えば、2022年のFIFAワールドカップでは、『BIM』と呼ばれる建物を3次元で設計できるツールとしてシンボルが使われていたりします。

◆トレーサビリティ(追跡可能性)

Symbolでは、そのブロックチェーンの性質を利用して、商品の真正性を保証し追跡記録を残すことができます。

例えば、サプライチェーンを追跡し、持続可能性に関する影響を追跡記録する『Trackgood』では、サプライチェーンの透明性と持続可能性を強化することを目的に、Symbolブロックチェーンを使用することを発表しています。

また、スペインのブロックチェーン関連企業の『Peersyst Technology』建設や公共分野で利用されるブロックチェーンソフトウェアを開発を行う『IWICHAIN』は、Symbolのセカンドレイヤーを利用し、スペインにおける廃棄物の追跡に取り組む協業プロジェクトを発表しています。

関連:「スペインの廃棄物トレーサビリティ」仮想通貨NEM、Symbol使用のアプリ開発へ

◆IoTソリューション

現在、世界中でカードスキミングと呼ばれる小型デバイスを用いてユーザーから不正に情報取得、不正購入を行う犯罪が問題となっており、年間被害額は約1,000億円にも及びます。

Symbolブロックチェーンの強いセキュリティ特性を生かして、IoTデバイスを組み合わせ、モザイクトークンやモザイク制限、スマートコントラクトなどの技術と組み合わせることで、セキュリティの保護、認証、監査機能を実装することも可能です。

◆ARTやビジネス現場でも活用されている

『NEMBER ART』

『NEMBER ART』はシンボルのブロックチェーンを利用して構築されたNFTマーケットプレイスです。
スペインに本拠地を構える『Peersyst Technology社』により開発され、2021年6月にローンチしました。

NEMBER ARTで取引されているNFTは、シンボルのネイティブトークンXYMを使って購入することができます。
購入希望者は購入希望額を出品者に送信し、出品者が同意した場合、取引が成立するという仕組みになっています。

『Bimtrazer』

BimtrazerはBimtrazer社が提供する建設業向けの管理サービスです。
AIなど技術を用いてプロジェクトの進捗状況の分析し、プロジェクト計画との差異を発見・管理することで、作業効率の向上を目指しています。
同社が提供するBimtrazerでは、シンボルのブロックチェーンを利用して作業の進捗状況の記録や管理などを行なっています。

この他にも、2021年4月に日本でシンボルとネムに関する情報発信を行う『NEM Japan』が技術プランについてロードマップを発表するなど、今後のシンボルの機能拡張と、それに伴う事業やサービスの増加に期待が集まります。

silver imac displaying collage photos

シンボルのロードマップ

引用元:NEM公式アカウント
参考:仮想通貨ネムの新チェーンSymbol、ローンチ日と権利確定日時を発表

NEMグループ公式コメント

Symbol開発を行うNEMグループのチームメンバーが、Symbolローンチ、および日本コミュニティに向けて、公式にコメントを出しました。

Dave Hodgson(NEMグループ最高投資責任者兼NEMベンチャー代表取締役)

2021年にローンチされるネムのSymbolは、コア開発者、コミュニティおよび様々な支援組織による集中的な構築、テストおよび共同作業の集大成です。Symbolは、エンタープライズ、規制に準拠した資産、およびブロックチェーンのより幅広いユースケースに柔軟に対応できるように意図されています。Symbolはハイブリッドチェーン構造になっているため、企業はパブリックチェーンが提供する透明性の恩恵を享受しながら、機密情報に対してはプライバシー保護手段を導入することが可能です。

高成長を遂げる分散型金融(DeFi)分野参入に向けて、ネムは一丸となって取り組んできました。Symbolの分散型スワップ機能により、NEMは発展し続けているDeFi領域で確固たる地位を築くことができるでしょう。Symbolには、Symbol、イーサリアム、ビットコインおよびその他のエコシステム間で、分散的な方法でデータや価値を移動する機能が組み込まれています。これにより、DeFi領域での大きな発展の潜在的可能性を示しています。

Symbolでは、セキュリティトークン発行がローンチ前に既に約束されており、NEMプラットフォーム上では、EUのある中央銀行が世界初のCBDCを発行しています。規制業界の未来は明るいでしょう。

【David Mansell(NEMグループ最高運営責任者)

Symbolのメインネットローンチは、始まったばかりです。そのロードマップは明確で、多くの著名なパートナーシップが2021年、さらにはその先に期待を寄せています。Symbolが柔軟性、スピード、および効率性の観点から、エンタープライズ向けに唯一無二の価値を提供しているのに対し、過去5、6年の間一度も故障、ハッキングまたは深刻な停止がなかったNEM NIS1(バージョン1)の重要性が変わることはなく、今後もサポートおよび開発が引き続き行われていきます。

私たちはネムの日本での将来を楽しみにしており、NIS1およびSymbolともに、日本独自の国内戦略的パートナーを探しています。NEM Japanコミュニティは、長期にわたりネムに貢献してくれました。そのため、日本市場でその潜在能力を十分に発揮したいと思います。

国内上位の取引高を誇るネムのネイティブトークンXEMは、10億ドル(約1,030億円)以上の時価総額を有しており、年初来700%以上の上昇をみせるなど、市場の関心の高さがうかがえます。

まとめ

今回は人気ブロックチェーンのシンボル(Symbol/XYM)について解説してきました。

Symbolの特徴はなんと言っても、使いやすさにあります。
その使いやすさから民間企業だけでなく、行政などでも実用化をされ始めています。

また、セキュリティの高さやPoS+など他のブロックチェーンにはない魅力がたくさん詰まっています。
今後も多くの業界や分野に活用・実用されていくのではないでしょうか。

そして、Symbolの価値が高まっていけば、Symbolのネイティブ通貨であるXYMの価格も上がっていくことでしょう。
現在は、1XYM30円(2021年12月時点)ほどですが、今後の動向に期待しています!

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