
「つみたてNISAは何を買うのがおすすめ?」
「つみたてNISAの商品比較を見たい!」
つみたてNISAは、金融庁が指定する投資信託の中から商品を選ばないといけません。その数は、約200本です。
「将来のために、『つみたてNISA』で資産運用を始めてみたいけど、どの商品を買えば良いのか分からない…」
投資初心者の方からは、こんな声が聞こえてきます。
そこで、つみたてNISAで購入できる商品を下の3項目で評価してランキングにしました。
- 信託報酬の安さ
- 純資産総額の推移
- 騰落率の高さ
各商品の特徴についても解説していますので、つみたてNISAの始めの参考にしてみて下さい!

つみたてNISA人気商品ランキング

投資信託 | 信託報酬 (年率・税込) | 純資産総額 | 純資産総額推移 (年・百万円) | 騰落率 (1年) | 騰落率 (3年) |
---|---|---|---|---|---|
第1位 SBI・V・S&P500 インデックス・ファンド | 0.0938% | 2,041億円 | +172,414 | +43.07% | ー |
第2位 eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) | 0.0968% | 5,048億円 | +275,972 | +43.36% | +61.13% |
第3位 eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) | 0.1144% | 2,165億円 | +178,016 | +44.34% | ー |
第4位 楽天・バンガード・ファンド (全米株式) | 0.162% | 3,063億円 | +196,849 | +49.39% | +60.02% |
第5位 ニッセイ外国株式 インデックスファンド | 0.1023% | 3,054億円 | +129,408 | +45.58% | +53.15% |
◆信託報酬が低い
つみたてNISAの人気商品は、ランキング外の銘柄に比べて信託報酬が安い特徴があります。
信託報酬の目安としては、0.2%の信託報酬であれば相対的に安く、1%を超えると高いと覚えておきましょう。
◆純資産総額が伸びている
純資産総額とは、組み込まれている株式や債券など資産の時価総額であり、投資信託の規模を示しています。
つまり、純資産総額を見れば、そのファンドにどれだけのお金が集まっているかが分かります。
5つの商品いずれも、純資産総額が伸びているので、それだけ、投資家から選ばれている商品であるということが分かります。
1位『SBI・V・S&P500インデックス・ファンド』- SBIアセットマネジメント

◆つみたてNISAを始めるならこれ!
第1位の『SBI・V・S&P500インデックス・ファンド』の”V”は、米国の登録投資顧問『バンガード』の頭文字です。
ですので、SBIアセットマネジメントの商品として販売されていますが、運用しているのは『バンガード』になります。
ちなみに、『バンガード』は、約7兆ドルのグローバル資産を運用する(2021年1月13日現在)世界最大規模の資産運用会社です。
バンガードが運用する商品というだけで箔がつきます。
また、信託報酬も最安クラスで、人気のS&P500指数を対象としています。
「どの商品を買えば良いのか分からない…」
と、迷っている方は、『SBI・V・S&P500インデックス・ファンド』を買っておけば、間違いありません。
◆純資産総額の推移が300%超
純資産総額は、ファンドの規模を表していますが、『SBI・V・S&P500インデックス・ファンド』は、運用開始からわずか1年ほどで、300%を超えるほど大きく成長をしています。
それだけ多くの人から選ばれている優良商品ということですね。
2位『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』- 三菱UFJ国際投信

◆大人気eMAXIS Slimシリーズの”S&P500商品”
投資信託を選ぶときに必ず名前がでてくる『eMAXIS Slimシリーズ』。その中でも、大人気のS&P500連動インデックスが『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』です。
手数料は0.1%を切るというトップクラスの安さに加え、純資産総額もかなり伸びています。
S&P500のネームバリューも相まって、多くの人から選ばれている商品の一つですね。
◆SBI・V・S&P500とeMAXIS Slim米国株式の違い
S&P500インデックス商品には、『SBI・V・S&P500インデックス・ファンド』があります。
『SBI・V・S&P500インデックス・ファンド』と『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』の違いは、以下の通りです。
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
→ S&P500に連動する海外ETFに投資することで間接的にアメリカの株式に投資 - eMAXIS Slim米国株式S&P500
→ 直接アメリカの株式に投資
ETFを購入して間接的に投資を行っているか、直接的に投資を行っているかの差なのですが、投資家側はあまり気にしなくても良い内容かもしれません。
3位『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』- 三菱UFJ国際投信

◆つみたてNISAの王道
つみたてNISAの王道と言えば、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』でしょう。
『オルカン』と呼ばれ、長期投資家の中で知らない人はいません。
また、20219年、2020年と2年連続で投信ブロガーたちが選ぶファンドランキング1位に輝いています。
◆バランス良く分散投資ができる
全世界株式は、その名の通り、国内やアメリカに限定せずに、先進国から新興国株式まで幅広く投資に組み込まれています。
また、S&P500インデックスとは違い、国内株式など比較的安定している国内銘柄とリターン期待値のある新興国株式に投資できることから、投資家の人気を集めています。
米国だけでなく広く分散投資をしたい方には、良い選択肢だと言えます。
4位『楽天・全米株式インデックス・ファンド』- 楽天投信投資顧問

◆S&P500よりも広く米国投資ができる
『楽天・全米株式インデックス・ファンド』は、『楽天VTI』の名称で知られていて、米国の上場企業全体に投資をする『CRSP USトータル・マーケット・インデックス』という指数に連動しています。
つまり、楽天VTIを購入するだけで、米国の上場企業4,000社に投資することができるということです。
S&P500は、米国の上場企業500社の指標ですので、楽天VTIは、S&P500インデックスよりも広く米国株式に投資することができます。
◆近年の騰落率が高い
世界経済の中心である米国に投資する楽天VTIですが、直近1年の騰落率は約49%と、他の投資信託よりも高いパフォーマンスを出しています。
楽天経済圏という名前ができたように、楽天証券を使って投資を始める人も多く、その楽天が運用する商品である『楽天VTI』の人気は、今後も上がっていきそうです。
5位『ニッセイ外国株式インデックスファンド』- ニッセイアセットマネジメント

◆日本以外の主要先進国への投資できる
言わずと知れた投資信託の『ニッセイ外国株式インデックスファンド』。
ニッセイ外国株式インデックスファンドは、日本を除く主要先進国の株式に投資し、MSCIコクサイ・インデックスに連動する投資成果を目指しています。
割合は、主要先進国の内訳は北米、欧州で約90%、アジア・オセアニアで約6%となっています。
少子高齢化に加え、経済が低迷している日本を避けて投資したかったり、すでに日本株式に投資しているから投資信託では他地域に投資したいという”国外への投資を考えている”方向けの商品と言えます。
つみたてNISAにおすすめな商品は?
つみたてNISAを始める際には、どの商品を選ぶかが非常に重要です。
でも、投資初心者の人の中には、
「つみたてNISAで資産運用を始めたいけど、どの商品を買えば良いのか分からない…」
という人にいるでしょう。
そんな人は、今回のつみたてNISA人気商品ランキングをぜひ参考にしてみてください。
◆投資初心者向けは王道の『S&P500』
投資先やインデックスにあまりこだわりがなく、どれを選ぼうか迷っている人は、S&P500インデックスの『SBI・V・S&P500インデックス・ファンド』や『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』がおすすめです。
手数料が安く、純資産総額も伸びていて、騰落率も高いので投資初心者の方には最適ではないでしょうか。
◆『楽天VTI』と『オルカン』で分散投資
S&P500よりも広く分散投資をしていきたいという方は、米国の上場企業の約4,000社に投資ができる『楽天・全米株式インデックス・ファンド』や米国だけではなく、先進国株式や新興国株式まで分散投資ができる『eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)』を選べば間違いないでしょう。
人気ランキング1位、2位の商品に負けないパフォーマンスを出せているので、資産運用にも適しています。
◆日本以外の投資先なら『ニッセイ外国株式インデックスファンド』
また、すでに日本株式に投資していて、投資信託では他地域に投資したいという国外への投資を考えている方向けの商品としては、『ニッセイ外国株式インデックスファンド』があります。

つみたてNISAは自分の目的に合った商品を選ぶ
つみたてNISAは、金融庁が指定する約200本の投資信託の中から商品を選ばないといけません。
投資初心者の人では、どの商品を選べば良いか分からなくなっても仕方ありません。
そういう時には、本記事のような人気商品ランキングなどを参考にするのがおすすめです。
商品を選ぶときに重要な項目である「手数料」や「騰落率」、「純資産総額の推移」などが分かりやすくまとまっています。
ただ、注意しなければならないことは、「人気ランキング1位の商品が自分に合っているとは限らない」ということです。
”みんなが選んでいるから”ではなく、”自分の目的に合った”商品を選ぶことが重要です。
場合によっては、一つの商品だけではなく、2つの商品を組み合わせて運用していくことが最適かもしれません。
つみたてNISAでも、iDeCoでも、長期的な運用が大前提です。
目的が曖昧では、20年、30年と続けていくことは難しくなります。
なので、資産運用を始める際には、自分自身の資産運用の目的を明確にしておきましょう。

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